タカギクラヴィアのピアノは,コンサートやレコーディングだけでなく,TV,映画などですでに4000回を越えるステージの実績を残しています。
「アーティストの求める音色やタッチに
調整されたピアノを持ち込む」


ピアニストとピアノ技術者双方にとっての理想を追求したこのシステムは、日本全国及び海外において、すでに3500回を超えるステージの実績を残しています。
ピアニストとピアノ技術者双方にとっての理想を追求するには「アーティストの求める音色やタッチに調整されたピアノを持ち込む」のがベスト。ピアノの音は、ホール、ピアノ、ピアニストが三位一体となって得られるものであり、同じピアノを同じピアニストが異なるホールで演奏してみると、ホールによって驚くほどピアノの音色とタッチが変化することがわかります。
恐らくどのピアノメーカーも持っていない、主要コンサートホールでのピアノの響きに関する膨大なデータをもとに、数々のノウハウを蓄積しています。限られたアーティストだけに提供するこのサービスを頂点に、我々コンサート&アーティスト部では、クラシックピアノ黄金時代のスタインウェイの音色を追求し、当時の素材にこだわってオーバーホールしたヴィンテージ・スタインウェイをはじめ、あらゆる要求に応えられる個性を備えたラインナップを揃えています。また海外現地法人TAKAGI KLAVIER USAでも、カーネギーホール、リンカーンセンターなどでのコンサートやレコーディングで高い評価を得ています。

           当社におけるコンサートホールでのピアノ調律に関する見解

公共ホールにおいて、ピアノの状態を一定の水準に保つ方策を講じるのは、重要な問題であります。と同時に、独占及び癒着を疑われる難しい状況も抱えております。
当社におきましても、ホールのピアノ保守管理をいくつか実施しており、楽器納品後の品質保証、またはホールの運営方針などと照らし合わせ、外部調律師を一切入れないというケースもありましたが、時代の趨勢もあり、現在では新たなる保守管理体制を導入し、良識のある調律師にはなるべく調律の立ち入りを開放すべく努力しています。
しかし、こうした体勢が故に、一部の心無い技術者により、限度を超えた主観的な調整がなされ、その結果、楽器に多大な悪影響を及ぼし修復せざるを得ない自体が発生することは否めません。
管理する側は、技術者の過去のコンサートホールでの実績(スタインウェイの経験など)を考慮しつつも、信頼して任すことができる技術者を見極めるのは非常に困難であります。
何か問題が発生した際に、その個人または所属会社に弁償能力があるか否かも、重要なポイントといえるでしょう。そして技術者もこれらの諸事情を良く理解した上で、ホールのピアノを調律すべきと考えます。
ピアニストの立場からすると、いつも自分が信頼している調律師が付いていてくれる方が安心できるのは当然ですが、指名された技術者が、そのピアニストの注文によって余りに個性的な整調や整音をして、その後の使用に差し障りが出てしまうといったことは、絶対に避けなければなりません。コンサートホールのピアノはピアニスト個人の所有物ではなく、共同の楽器だからです。連日好みの異なるアーティストによる演奏が予定されている以上、毎回一個人の趣向に合わせて調整することは不可能であり、こういった場合、あくまでもピアノを基本の状態に戻せる範囲内の作業にとどめ、それを越えるような注文を受けた場合は、ピアニストの気持ちを損ねないように説得すべきであります。
当社においては、より高い芸術性を求めるアーティストは、弦楽器などと同様、自身が必要とするピアノを持ち込むべきと考え、当社所有の貸出用フル・コンサート・グランドピアノを持ち込む形式にて、レコーディングやコンサートなどを実施しています。
これはたとえ当社が保守管理しているコンサートホールにおいても同様であり、上記をふまえた上でのピアノ保守を実践しております。

 

スタインウェイ&サンズ社は、1853年ヘンリー・E・スタインウェイ氏によってニューヨークに設立されたメーカーです。ヨーロッパではアメリカのピアノというイメージが強く、現在のようにヨーロッパでポピュラーになったのは第二次世界大戦以降でした。1880年にハンブルグにも工場をつくりましたが、現在も本社はニューヨークにあり、設計もニューヨークで行われています。 19世紀後半から20世紀初頭にかけてのクラシック音楽全盛期に、パデレフスキー、ラフマニノフ、ルビンシュタイン、グレン・グールド、ホロヴィッツなど、当時の巨匠たちが愛用したのはニューヨーク・スタインウェイでした。
19世紀後半のヨーロッパは全体的に政情不安であり、また貴族の解体によって芸術家たちはスポンサーを失っていました。自由とお金を求めて豊かなニューヨークに集まってきた、ロシアやヨーロッパの巨匠たち・・・彼らがピアノに求めた音色、タッチ、及びその反応に答えるべく、スタインウェイは、次々に改良を加え、近代ピアノの構造を完成させたといっても過言ではありません。現にその膨大なピアノに対する特許のほとんどが、19世紀後半から20世紀前半に取得されています。
スタインウェイは、ピアニストが本当にピアノに求めたもの、実際に弾いている状態を最も理解したメーカーであり、多くの巨匠達とともに進められたピアノ開発は、スタインウェイにとって、政治的、経済的にもっとも恵まれた当時のニューヨークで創業したからこそできた幸運だったといえるでしょう。ただホロヴィッツの没後、巨匠と称されるピアニストがいなくなってしまった現在では、長年スタインウェイ本社で行われてきたアーティスト・サービスも、すっかり影を潜めてしまい、今ではニューヨークにおいても、かつてのようなピアノにお目にかかることは稀になってしまいました。
しかしながら、近代ピアノの技術のすべてを集約した当時のニューヨーク・スタインウェイには、王者にふさわしい絢爛たる響き、そしてピアニストのためのピアノたる可能性が秘められています。われわれは、当時の素材にこだわってフルリビルトしたヴィンテージ・スタインウェイで、巨匠たちの音を再現しています。