12/17(水)フォルテピアノで綴るショパン

【1843年製のプレイエルで綴るショパン】

2018年よりショパン国際ピリオド楽器コンクールが開催され、楽曲本来の表現を重視する風潮が高まってきました。
その曲が書かれた時代の楽器で演奏することによって、作曲家の意図した解釈に近づくことができ、より深い理解に繋がることは明白です。
このシリーズは、ショパン研究家である小坂裕子さんの解説を交え、1843年製プレイエルを使用するレクチャーコンサートです。
1843年といえば、まだショパンが33歳で存命していた時代。
ショパンの本質に迫りながらも当時のサロンさながらの密接な空間をお楽しみいただきます。

第2回目は、2026年4月4日を予定しています。

■日程:2025年12月17日(水)
■時間:開場 18:30  開演 19:00
■場所:タカギクラヴィア 松濤サロン (渋谷区松濤1-26-4)
■料金:5,000円 50席限定(全席自由 1ドリンク付き)


■使用ピアノ

◆プレイエル 製造番号 No.10456  CからGまでの80鍵
1843年7月完成、ベルサイユのエピネイ子爵が購入。
2018年、第1回ショパン国際ピリオド楽器コンクール認定楽器。
フォルテピアノは構造的に華奢なため、コンサートコンディションで現存する楽器は少ないが、このNo.10456はほぼオリジナル状態を保つ貴重な楽器である。古典的なウィーン式を改良したシングルアクションは単純な構造のため、繊細な表現を伝えやすい。また鍵盤が軽く柔らかい音色を持ち、ピアニシモでの音色の変化が美しい。

■プログラム(変更になる場合がございます)

【第1部】パリから取り寄せたプレイエルで作曲した傑作《前奏曲集》のレクチャーと演奏
     ~マヨルカ島への旅、前奏曲集の構造~
     演奏:24の前奏曲

        
【第2部】川口成彦 コンサート
     バラード第2番 Op.38/ポロネーズ第3番 Op.40-1 / ポロネーズ第4番 Op.40-2


■チケット

チケットは【SHOPPING】 から、ご購入いただけます。
基本的に《当日精算》のみ、事前のチケット発送はございません。
お問い合わせはタカギクラヴィアまで tel.03-3770-9611

■プロフィール

●川口 成彦
1989年盛岡に生まれ、横浜で育つ。第1回ショパン国際ピリオド楽器コンクール第2位、ブルージュ国際古楽コンクール最高位。フィレンツェ五月音楽祭や「ショパンと彼のヨーロッパ」(ワルシャワ)、モンテヴェルディ音楽祭(クレモナ)をはじめとした音楽祭に出演。協奏曲では18世紀オーケストラ、{oh!} オルキェストラ・ヒストリチナなどと共演。東京藝術大学楽理科卒業後、同大学およびアムステルダム音楽院の古楽科修士課程修了。フォルテピアノを小倉貴久子、リチャード・エガーの各氏に師事。第46回日本ショパン協会賞、第31回日本製鉄音楽賞 フレッシュアーティスト賞受賞。こよなく愛するスペイン音楽においては、自主レーベルMUSISによるCD『ゴヤの生きたスペインより』や自主公演「スペイン音楽の森」といったプロジェクトを展開中。

●小坂 裕子(ショパン研究家)
東京藝術大学大学院音楽研究科音楽学専攻修士課程修了。専門は音楽学。著書に『自立する女 ジョルジュ・サンド』(NHK出版)、『ショパン知られざる歌曲』(集英社新書)、『人と作品 ショパン』(音楽之友社)、『フレデリック・ショパン全仕事』(アルテス・パブリッシング)があり、訳書にM.ボーフィス『シューマンのピアノ音楽』(音楽之友社)、ジョルジュ・サンド『マヨルカの冬』(藤原書店)、A.ブクレシュリーエフ『ショパンを解く!』(音楽之友社)、ジャン・ジャック・エーゲルディンゲル「ショパンの響き」(音楽之友社)など。2010年のショパン生誕200年のメモリアルイヤーでは、タカギクラヴィア松濤サロンにて演奏家とともに連続レクチャーコンサート。
公益財団法人市川市文化振興財団理事。本音楽学会会員。