11/15(水)ショパン国際ピアノコンクール審査員による「ポロネーズ」のレクチャー

「ポロネーズ: ポーランド宮廷のダンスから世界中のコンサートホールまで」
フリデリク・ショパンと他のポーランドの作曲家の作品におけるポーランド民族舞踊の存在について

ポーランド音楽出版社所長ダニェル・チヒ博士とショパン国際ピアノコンクール審査員の一人、
ヴォイチェフ・シフィタワ先生によるレクチャコンサート
通訳:木米 真理恵

■日程:2023年11月15日(水曜日)
■時間:開場 18:30 開演 19:00
■場所:タカギクラヴィア 松濤サロン (渋谷区松濤1-26-4)
■料金:2,000円 50席限定(全席自由)
■使用ピアノ:プレイエル (1843年製)

■チケットは【SHOPPING】 から、ご購入いただけます。
お問い合わせはタカギクラヴィアまで tel.03-3770-9611

講義には次の 3 つの要素が含まれます。

●ポロネーズのルーツと、ポーランド音楽やその他の分野における踊りの存在
●フリデリク・ショパンを含むピアノ音楽におけるポロネーズ
●ピリオド楽器も含めて、ショパンのポロネーズを演奏するヒント


■ヴォイチェフ・シフィタワ氏
カトヴィツェ音楽院のヨゼフ・ストンペル教授のピアノクラスを卒業。
ロン=ティボー国際コンクール、モントリオール国際音楽コンクールで入賞。第12回 ショパン国際ピアノコンクールではポロネーズ最優秀演奏賞を始めとする数々の賞を受賞した。ソリスト並びに室内楽演奏家として、世界中で演奏活動を行う。
2000年と2005年にフレデリック・ショパン・ディスク・グランプリを受賞。2002年と2009年にはフレデリック・ポーランド音楽賞、2018年にはディアパソン・ドールも受賞する。1998年から音楽の指導にも従事し、2008年~2012年にカトヴィツェ音楽院の学術教育部門の副学部長を務め、2012年~ 2016年には同音楽院ピアノ科の学科長を務める。 ロン=ティボー・コンクール、ショパン国際ピアノコンクールなど数多くの国際ピアノコンクールで審査員を務め、国内外で定期的にピアノワークショップを実施。 2010年よりカトヴィツェ音楽院で国際ピアノコースを主催。2014年には国立ショパン研究所の企画委員に任命。研究所での録音には、BBCクラシックから最高評価を獲得したピリオド楽器によるショパンの前奏曲や、「White Series」のバラードなどがある。


■ダニエル・チヒ 博士 (PWM出版 編集長)
音楽学者、音楽評論家、文化マネージャー、出版者。クラクフのヤギェロン大学およびハイデルベルクのルプレヒト=カール大学で音楽学を学んだ。チェシンのシロンスク大学音楽楽研究所およびヤギェロン大学音楽学研究所と長年にわたり活動をともにしている。Ray E. & Ruth A. Robinson音楽学アワード受賞、またDeutscher MusikratおよびErnst-von-Siemens-Musikstiftung、週刊誌『ポリティカ』、ポーランド学術振興財団の各奨学生。ダニェル・チヒは研究活動のほか、評論家、音楽記者としても活発に活動している。これまでに定期刊行誌『ティゴドニク・ポフシェフニ』や『ルフ・ムズィチュニ』、ポーランド・ラジオ第2プログラム、ラジオ・クラクフとの仕事に携わってきたほか、ポーランド内外の定期刊行物においてエッセイや批評を執筆している(Glissando、Didaskalia、TeatrおよびNeue Musikzeitung、MusikTexte、Neue Zeitschrift f?r Musik各誌)。2013年1月、ポーランド音楽出版者PWMの編集長に就任、また2017年1月からは同職に加えPWMディレクターも務める。ポーランド独立回復100周年記念事業の一環で企画された独立ポーランドの音楽プログラム最大のプロジェクト「独立100年の音楽100選」の実行責任者。



●使用楽器《プレイエル》

1843年7月18日完成、10月9日 エピネイ子爵が購入。
マホガニーケース 製造番号No.10456 長さ205cm
タカギクラヴィア所有 
2018年度ショパン国際ピリオド楽器コンクール認定楽器


フォルテピアノは構造的に強度不足で華奢なため、コンサートコンディションで現存する楽器は少ないが、このNo.10456はほぼオリジナル状態を保つ貴重な楽器である。

1807年にフランス・パリで創業されたプレイエル社。古典的なウィーン式を改良したシングルアクションは構造が単純で、鍵盤の先に弦を叩くハンマーを直接押し上げる部品が取り付けてあるだけなので、弦楽器のように指先の繊細な表現を伝えやすい。また鍵盤が軽く柔らかい音色を持ち、ピアニシモでの音色の変化が美しい。