7/14(日)タカヒロ・ホシノ ピアノリサイタル

タカヒロ・ホシノ ピアノリサイタル

■2024年7月14日(日)13時半開場 14時開演 
■浜離宮朝日ホール
  東京都中央区築地5丁目3-2  03-5541-8710  築地市場駅 A2出口から徒歩約4分

■全自由席   一般:5,000円 学生:4,500円(小学生以上、大学生まで)

【プログラム】 …プログラムは変更の可能性があります 

【第1部】
ショパン : 夜想曲 変ニ長調 Op.27-2
ショパン :舟歌 嬰ヘ長調 Op.60
ショパン : バラード 第4番 ヘ短調 Op.52
シューマン=リスト : 献呈
リスト : 夜想曲「愛の夢」第3番

【第2部】
ラフマニノフ:ピアノ協奏曲第3番 ニ短調 Op.30

2台ピアノ共演:東 祐輔


■7月14日の使用ピアノ:
今回使用する1912年製のスタインウェイ《CD75》は、スタインウェイ本社コンサート& アーティスト部所属のホロヴィッツ専用楽器でした。あらゆる要素を持ち合わせた類いまれな名器であり、ホロヴィッツが最も愛したピアノとして有名です。
豊かな表現力とパワーを持つこの名器で、新アルバム「FANTASIE」も録音いたしました。
チラシには2台ピアノの共演時に1934年製、ラフマニノフ・スタインウェイを掲載していましたが、《CD75》と同じく1912年製、スタインウェイ本社コンサート&アーティスト部で活躍した《CD368》が登場します。

《CD75》1912年6月19日生まれ 製造番号 #156975。
ホロヴィッツが最も愛した伝説の楽器として有名。晩年の全米ツアーの他、1982年のロンドン公演、1983年の初来日NHKホールでも使用された。
良く鳴る枯れたボディーと弦圧の低い響板。これにより響板のダンパー効果が弱いので、サスティーンが長い。特にピアニシモの音の延びは特筆すべきで、これにより表現力の豊かさが格段に広がって、整音の効果も十分発揮される。低音域から最高音域に至るまで各セクションの鳴りムラもないので、驚く程音量バランスが良い。これはピアノ本体の性能であり、このどれが欠けても名器と呼ばれる楽器にはなれないが、このCD75のボディーはその全てを持ち合わせた類いまれな名器である。

1912年製《CD368》は、パデレフスキー、ホフマン、ラフマニノフなど数多くの巨匠達のコンサートやレコーディングを支え、スタインウェイ本社のコンサート&アーティスト部の貸出し専用の為に製作された貴重なモデルである。
1900年代初頭のスタインウェイは、ゴールデンエイジと呼ばれるほどクオリティが高い。それは先に述べたように巨匠達の時代真っ只中であり、近代クラシックの黄金時代の楽器だからである。1800年代のロマン派独特の香りを残し、太い重低音と輝かしい高音、メロウな中音域、豊かな色彩を持つこの楽器は、多くの巨匠達と過ごしてきたキャリアの余裕すら感じられる。まさにクラシック黄金時代のすべてを語ってくれるであろう。

■チケット
チケットは【SHOPPING】 から、ご購入いただけます。
お問い合わせはタカギクラヴィアまで tel.03-3770-9611

●タカヒロ・ホシノ
北海道出身。全日本学生音楽コンクール小学生の部北海道大会第1位並びに東京大会第3位受賞。桐朋学園大学音楽学部を経てハンガリー国立F.リスト音楽院にてハンガリー政府給費留学生として研鑽を積む。留学中にマリア・カナルス、ヴィオッティ=バルセシア(現ヴァラッロ・セシア)、カントゥピアノコンチェルト、マスタープレーヤーズなど数々の国際コンクールにて優勝、上位入賞を経てヨーロッパ各地の音楽祭に出演。2022年から、メディチ、モスクワ、ロンドン、トリニティ、ロンドン・クラシカル、クララ・シューマン、バーゼル、バーミンガム、ロイヤル・マースなど、53の国際コンクールで優勝、上位入賞。ヨーロッパ各地やカナダの音楽祭に招聘されたのを経てアメリカ大手のPRICE ATTRACTIONSの専属アーティスト契約を結び国際的な活躍の場を拡げている。

●2台ピアノ共演:東 祐輔
東京都出身。上野学園大学演奏家コースを卒業後、名古屋芸術大学大学院修士課程を理事長賞を受賞し修了。2021、22年度山田貞夫音楽財団奨学生。第4回パデレフスキ国際ピアノコンクール in ファーミントンCT(米)第1位、第32回宝塚ベガ音楽コンクール第2位及び聴衆審査員賞、第18回ルーマニア国際音楽コンクール第3位。NUAレーベルより、ババジャニアン、メトネル、ラフマニノフを収めたデジタルアルバム”In Memory”をリリース。2023年1月には愛知芸術劇場にてスクリャービンのピアノ協奏曲を演奏しライブ録音をリリース。